地域の取り組みを紹介
各自治体がいろんな取り組みをしている
東京都西東京市
東京都西東京市では、全国に広がるフレイルチェックの普及を進めました。東京都では初のフレイル予防事業実施にあたって、東京大学との連携協定を締結し、独自の研究を基に開発したプログラムを実施。その結果、このフレイルチェックは全国80自治体以上に普及しました。また、フレイルサポーターの養成にも取り組み、市民による市民のためのフレイル予防を実現したという実績もありますよ。このフレイルサポーターの取り組みにおけるポイントは、サポーター自身も65歳以上である点です。シニア層の活躍の場を広げることで、高齢者が活躍できる社会環境の構築にもつながっているんですね。
東京都府中市
ICTの導入によってフレイル予防に取り組んだのが、東京都府中市です。東京都府中市では、フレイル予防に関する取り組みを習慣化するために「みんチャレ」を導入しました。これによって、アプリ経由で高齢者の日常データをスムーズに集め、分析することが可能になり、多人数への展開も容易になったんです。アプリに不慣れな高齢者の支援のために、「スマホでみんなとフレイル予防講座」も実施しました。高齢者のオンライン上での社会参加に加え、デジタルリテラシーの向上にもつながったとして、厚生労働省スマート・ライフ・プロジェクト「健康寿命をのばそう!アワード」を受賞していますよ。
千葉県松戸市
首都近郊都市部だと、千葉県松戸市が行った都市型介護予防モデル「松戸プロジェクト」も有名ですね。専門家と連携し、千葉大学との共同研究事業を進めました。また、高齢者向けの調査を他都市と比較・分析できるシステムを構築し、地域活動に活かすことで、高齢者の社会参加のモデル化につなげていますよ。
愛知県豊田市
愛知県豊田市ではSIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)を活用した取り組みを行っています。2021年に介護予防事業「ずっと元気!プロジェクト」を開始しました。介護予防の取り組みとしては異例の、億単位の事業費でSIBを活用しています。その額は、5年間で最大5億円にものぼりますよ。なお、SIBとは民間企業のノウハウと民間資金を活用した新しいソリューションを成果連動型で実施し、社会課題の解決を図る取り組みのことです。
秋田県大仙市(旧南外村)
地方では、秋田県大仙市(旧南外村)の取り組みが挙げられます。食事と運動に関する複合的なプログラムを住民に提供し、フレイル予防を推進しました。その際に活用したのが、ILSI Japan(イルシー・ジャパン) が開発した「テイクテン!」というプログラムです。この取り組みの結果、多くの高齢者の適切な運動や食事の習慣化につながったそうですよ。
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