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予防のポイント

日頃から意識的に取り組むことが大切

3つの要素が関係している

フレイルの予防において重要なのは、リハビリテーション・口腔ケア・栄養管理の連動です。まず、リハビリテーションや機能訓練などの運動は、筋力の維持や関節の可動域を保つ効果があります。適度な運動の機会がないと、高齢者はすぐに筋力が低下して日常生活に支障が出てしまうんですね。そのため、介護保険で実施されるリハビリテーションで個々の状態に応じた運動を行い、自立した暮らしに必要な身体機能を維持していかなければなりません。それと合わせて、口腔ケアも重要な取り組みです。口腔内の健康状態は全身の健康状態にも深く関係していますよ。特に大切なのは歯です。歯の状態が悪いと食事を摂ることが困難になり、栄養不足につながります。栄養不足はフレイルを招く原因の1つですね。また、口腔ケアを怠ると誤嚥やそれに伴う誤嚥性肺炎のリスクが高まります。毎食後の歯磨きや歯科での定期的メンテナンスが健康寿命の延伸につながるんですね。加えて、栄養管理も必要になってきます。高齢者に不足しがちな栄養素を意識的に摂取することで、筋力や免疫力をキープしていかなければなりませんよ。
リハビリテーション・口腔ケア・栄養管理のうち、どれか1つでも欠けると全体に大きな影響を及ぼしてしまいます。例えば、運動をせずに身体機能が低下すれば、食事をする際の姿勢を維持することが難しくなり、誤嚥が発生するリスクも高まるでしょう。栄養不足が続けば、運動するための身体を維持することができません。それぞれを意識的に取り組むことが、フレイル予防には必要なんですね。

若い頃から取り組もう

「要介護状態になりたい」と思っている人はいませんよね?年齢を重ねることで健康に関するリスクは高まりますが、日頃から意識的に健康寿命を延伸する取り組みをしていれば大丈夫です。例えば、若い頃から定期的に運動をする習慣があると、将来的な健康にも大きくプラスに働きます。過度な運動は怪我のリスクがあるので避けた方がいいですが、ウォーキングやストレッチ、筋力トレーニングなどの運動を継続することが大切ですよ。フレイル予防に役立つ体操があるので、こちらも参考にしてください。

また、歯を失う原因である歯周病は、18~30歳の青年期から急増します。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って歯間や歯茎のケアをする必要がありますよ。定期的に歯科で口腔内の状態をチェックすることも大切です。国としても、口腔ケアを推進しています。自治体によっては定期健診代が補助されることもありますよ。興味のある人は調べてみましょう。

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