バランスよく食べることが大事!
食事にも気を遣っていこう
たんぱく質が重要
フレイル予防に向けた取り組みとして、栄養バランスのいい食事を摂ることが大切です。高齢者が不足しがちな栄養素として挙げられるのが、たんぱく質です。たんぱく質は肉や魚、乳製品、豆類などに多く含まれていますが、筋肉や内臓、血液などのあらゆる組織の原料となっている重要な栄養素です。生きていく上で欠かせないものですよ。たんぱく質を十分に摂取できていないと、筋肉量や質が低下してフレイルを招きやすくなってしまいます。また、高齢者は消化吸収効率が下がるので、推奨量をしっかりと守って摂取したいところですね。食事摂取基準によれば、フレイル予防のために高齢者が摂取すべきたんぱく質は体重×1.0g以上(1日)となっています。体重が50kgの人は、1日にたんぱく質を50g以上摂取しましょうね。
たんぱく質を摂取できていないと感じている人は、無理なく摂取量を増やす工夫が必要です。例えば、味噌汁の具に鶏肉や豆腐、油揚げなどをプラスするといった工夫を施すことでスムーズにたんぱく質を摂取できますよ。
あくまでバランスよく
たんぱく質の重要性を述べましたが、もちろんそれだけではいけません。必要な栄養素を満遍なく摂取することが大切です。たんぱく質以外だと、糖質や脂質なども必要になってきますね。その他にも、ビタミンやミネラルも重要です。「これだけ食べれば大丈夫」という食材は存在しないので、あくまでバランスよく食べることを心がける必要がありますよ。
また、1日2回以上は肉や魚などの主菜、サラダや具入り味噌汁などの副菜を揃えた食事を準備してください。米やパンなどの主食だけに偏った食事を続けるのは危険です。最近は、主食・主菜・副菜が揃ったお弁当を高齢者向けに配食するサービスもあります。そういったサービスを活用するのもおすすめですね。
歯ごたえのある食品を選ぶ
加齢によって噛む力が衰えるので、歯ごたえのある食品を選ぶことも大切ですよ。例えば、白米だけでなく玄米も食べる、根菜類やナッツなどを食事あるいは間食に取り入れるといった工夫が必要です。ただし、痛みや違和感を覚える際は無理しないでくださいね。
共食が大事
共食とは、誰かと一緒に食事をすることを指します。家族や友人と一緒に食事をすると、自然とコミュニケーションが発生します。その結果、楽しい気持ちになって食欲も高まりますよね?最近は、地域の通いの場やデイサービスにおいても共食への取り組みが増えてきました。コース料理を提供したり、カフェのようなおしゃれな空間で食事ができたりといった、ユニークな取り組みを行っているデイサービスもありますよ。
今こそ読みたい!注目の情報はコレ!
今注目の介護予防資格
フレイル予防に携わりたい介護職におすすめの資格として、「サルコペニア・フレイル指導士」「介護予防運動指導員」「介護予防指導士」「介護予防運動トレーナー」を紹介します。ぜひ取得を目指してくださいね。