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そもそも「健康寿命」とは?

健康寿命とは何かを知ろう

健康寿命って?

健康寿命とは、単純な年齢ではなく支援を必要とせず自立した生活を送れる期間を指します。WHOが2000年に提唱した概念で、簡単にいうと「自分のことを自分でできる期間」「介護を必要としない期間」といった感じですね。QOL(生活の質)を重視した指標である点が大きな特徴です。少子高齢化が進み介護の需要が高まっている日本においては、健康寿命の延伸が重要な課題となっていますよ。

平均寿命との違い

健康寿命と似たものに、平均寿命があります。平均寿命は、人々が生まれてから死ぬまでの平均の期間を指す指標です。なので、健康寿命と平均寿命は大きく異なるんですね。例えば、ある人の寿命が85歳だったとします。その人の健康寿命が75歳だった場合、最後の10年間は介護が必要な状態というわけです。この10年間をできるだけ短くしようというのが、健康寿命の延伸ですね。
なお、厚生労働省によれば、2023年時点での平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳となっています。一方で、健康寿命については2019年時点で男性が男性が72.68歳、女性が75.38歳となっています。日本は世界でも有数の長寿国ですが、老年期を元気に過ごすためには健康寿命の延伸が必要になってきますよ。

国による取り組み

健康寿命の延伸に向けて、国は様々な取り組みを行っています。特に重要なのが、生活習慣病の予防ですね。「健康日本21(21世紀における国民健康づくり運動)」という政策を掲げ、国民の健康増進を目的に生活習慣や社会環境の改善を推進していますよ。また、特定健診や特定保健指導も生活習慣病の予防に向けた取り組みの1つです。40~74歳の国民を対象に、メタボリックシンドロームの早期発見や生活習慣病の予防・改善を目的とした保健指導を実施しています。
介護予防の取り組みも、健康寿命の延伸には必要になってきます。地域包括ケアシステムを構築することによって、住み慣れた地域で高齢者が必要な介護サービスを受けられるようになります。自分らしく暮らせることが、QOLの向上につながるというわけですね。また、運動機能や口腔機能の向上、栄養改善などを目的とした介護予防プログラムにも積極的に取り組んでいますよ。
健康寿命を延伸するためには、インフラ整備も重要になってきます。具体的には、健康診断結果のデジタル化を進め、国民が自分の健康状態を把握しやすくするといった取り組みです。スポーツジムや健康増進センターなどの地域で気軽に利用できる施設の整備も進めていますよ。加えて、身体的なケアだけでなく、ストレス管理やうつ病の早期発見・治療などを目的としたメンタルヘルス対策も推進しています。

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